え?何が起きてるの?
私の頭の中はパニックに陥った。
「や…まと君?」
「・・・」
今、目の前にいる彼は感情のない目で私をじっと見ていた。
「な、なんで?」
「まさか、お前があの怪盗ルパンなんてな。」
「!?」
ど、どうしてそれを!?
…でも、今は冷静に…。
「わ、私が怪盗ルパン?そんなのあるわけないじゃん。」
「認めない気か?」
「だって、違うもん。」
「じゃあ、なぜ怪盗ルパンがお前のつけている香水の匂いといっしょなんだ?」
「!!」
私はようやく理解した………彼があの時のフードの男だと。
まさか、匂いを嗅がれていたなんて…。
でも、まだなんとかなる。
「そ、そんなの大和君が間違ったんだよ。」
「…悪いけど、鼻には自信がある。」
胸を張って言われた。

