女怪盗と探偵君





その後、私たちは教室に向かった。





「おっはよう~」




扉を開けて教室に入ってクラスの皆に挨拶しながら席に着いた。




「大和、おはよう。」




梓は机に顔を埋めて爆睡している大和君に言った。




「・・・」




もちろん、反応なし。




「どうやら、お疲れのようね。」




「大和君、なにかあったの?」




「…う~ん、よく分からないや。」




梓はそう言うせっせと席に着いた。





…今、梓なんか隠したような…気のせいかな?




私は授業の用意をしながらそう思った。