女怪盗と探偵君





「ん、何これ?」




靴箱を開けると一枚の紙が入っていた。





紙を手に取ってみると何か書いていた。




『放課後、屋上まで来てくだい。』




…ふむ、なるほど。





私は紙を持って上履きに履き替えてる梓の方に近づいた。




「梓~、はい、これ。」



紙を梓に差し出した。




全く、梓の靴箱と私のを間違えるなんておっちょこちょいだなぁ。




「…何これ?」



「え?梓宛てだよ。」




梓ってモテるんだなぁ。



そりゃ、こんなに可愛いしね。





「そんな訳ないでしょ。ほら、ここ見る。」





梓は紙の一番上に指を指した。





「ん?」




『天使姫華さんへ』




って書いていた。




「・・・えーー!!」




う、嘘だ。こ、こんなのあるわけない!





「ほ、本当に私?」




「他に誰がいんのよ。」





そ、そうだよね…



「で、でもなんで私なんか?」