女怪盗と探偵君





佑樹さんは前を向いたまま言った。




「うん。」





警察って感じでもなかったし、かといってなんの関係もないはずがないし…




あぁ~、混乱する!




「あまり、気になさらない方がよいのでは?」




でも、気になっちゃうし…




「うう~ん」




「ですが、次からはあの男の存在を頭に入れといた方がいいでしょう。」



確かになにも分からない状態で悩んでも仕方ない。




「…うん、そうだね。」



私は佑樹さんの言葉に頷いた。