「!?」
男は驚きながらも間一髪車を避けた。
車は私の前でグリフトするとドアが開いた。
「お嬢様!急いでこちらに!」
言われるがまま私は車に飛び込んだ。
「出して!佑樹さん!」
私が言い終わらない内に車は走り出した。
私は胸ポケットにあったナイフを手に取って窓から男の近くにあったバイクのタイヤ目掛けて投げた。
プシュー
ナイフは見事タイヤに刺さって空気を抜いた。
男は急いで立ち上がって車を追おうとしたがあっという間に車は男との距離を離した。
「・・・」
男は諦めてその場に立ち尽くした。
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