女怪盗と探偵君



「うん?」




男はなぜか首を傾げた。



が、私はそんな事を見る余裕はなかった。




閃光が通じない上に格闘術が通じなかった。




…まずい。




それだけで私を動揺させるのには充分だった。




幸い銃は取ったが使った事なんてないからただの鉄の塊でしかない。





「観念することだな、俺はさっきの馬鹿達とは違うぜ。」




それって、さっきの警官達の事だよね…




警官達となんらかの関係があるらしい、かといって警官には見えない。




「アンタ、何者。」



「それをお前に教える必要はない。」