女怪盗と探偵君




「サンキュー」





パンを受けとるとせっせと袋を開けて
食べ始めた。




「ねぇ、姫華。」





おいしそうにパンを食べている大和君を見てると梓が口を開いた。




「ん?なあに?」





「今日さ私買いたい物があるんだけどもし暇なら一緒に行こうよ。ほら、この前、
この辺案内するって言ったし。」





う~ん、嬉しい誘いだけど…





「ごめん、今日、ちょっと用事があるんだ。」





今日は学校に近い博物館にお宝を頂戴しにいかないといけない。



もう予告状も警察に送ったし…



「…そっか、じゃあ、また今度どっか遊びに行こうね。」




明るい表情で梓は言った。