首を傾げながら私は佑樹さんが作ってくれた卵焼きを口に運んだ。 うん、うまい。 「ふぁ~あ」 もぐもぐ口を動かしていると隣から大きく欠伸をして大和君が起きた。 最近分かったが大和君は大抵の授業は寝て過ごし昼休みに一回起きるのだ。 「あ、起きたの?大和?」 「…腹減った。」 空腹で目覚めるんだ… 「ほら、アンタの分。」 梓はビニール袋から購買で売っているパンを取り出して大和君に渡した。