女怪盗と探偵君





それからはお互いの事について質問しあった。





特に危なげな事もなく私は梓との会話を楽しんだ。





そんな時…




「うぅ~ん?」




「!?」





私の隣の席から変の声が聞こえた。





隣を見ると机に顔を埋めていた男子が顔を上げた。






「あ、やっと起きたの?大和?」





梓がその男子に声を掛けた。




「…今、なんの時間?」



男子は梓の方を向いて聞いた。




「今は自己紹介の時間よ。いい加減起きなさいよ。」




「今、起きた。」



「あぁ、はいはい」



梓は呆れたような声で言った。