女怪盗と探偵君






一人の警官が大声でそう叫んだ。



「逃がすな!絶対捕まえろ!」


やっば、早く逃げなきゃ。


私は今回盗んだお宝を抱えて目の前の手すりに手を伸ばした。


バン!



後ろから扉が勢いよく開く音が聞こえた。



振り返ると大勢の警官が扉から出てきた。



「動くな!怪盗ルパン!」



スーツに鼻の下には立派な髭を持った人が
私に拳銃を向けて叫んだ。



しかし、時すでに遅し



「それでは皆さん、オルヴワル(ごきげんよう)。」



私は手すりから飛び越えるように飛んだ。