授業の終わった放課後、ふつーなら部活の時間だけどわたしは呼び出されていた。 「あの、俺、ず、ずっと神無月さんのこと……」 会うなりそう切り出した彼は、 2-C 鈴木大地。 スポーツマンだけど、ごっついのよね〜。 却下。 「ごめんね、鈴木クン。わたし、あなたのことよく知らないの。だから、お友達からでもいいかしら?」 にっこり微笑んで優しく接する。 「あ、はい。と、友達からでいいです」 これからもよろしく、そう言って鈴木クンは去って行った。