「おお!いいじゃん、一条が教えるならもう問題ねーよな?」 「ここまで来たら、もう引き下がれないよね香奈?」 そして、周りの方々がどんどん賛成していく。 「待って、一条が私にバスケを教える? いーよいーよ、わざわざそんなことしなくて。」 と言うと、 「俺に教わんのいや?」 と聞かれてしまった。 一条は、立ち上がっている私の顔を下から覗かせるように言った。 私の席の前が一条だから、直視するしかない。