窓際の君。


「おお!いいじゃん、一条が教えるならもう問題ねーよな?」

「ここまで来たら、もう引き下がれないよね香奈?」

そして、周りの方々がどんどん賛成していく。

「待って、一条が私にバスケを教える?
いーよいーよ、わざわざそんなことしなくて。」
と言うと、

「俺に教わんのいや?」

と聞かれてしまった。

一条は、立ち上がっている私の顔を下から覗かせるように言った。
私の席の前が一条だから、直視するしかない。