「私、運動神経悪いよ!だから、外して!お願い!一生のお願い!」 「綾瀬が早速一生のお願い使って来たぞー」 そんな冷やかしの声もありながら、私はとにかく教壇に立っているクラス委員に頼んだ。 でも、私の声は次に来る一声にかき消された。 「分かった!よし、綾瀬!俺がお前にバスケを教えてやろう」 一条がふとそんなことを、言った。