窓際の君。


私は、その一言に驚かされた。
全員強制参加の行事ではないので、私はひっそり影に隠れているつもりでいたのに
バスケットの女子のラスト一席に私の名前が上がった。

その声の主は、一条なわけで。

「一条!ちょっと待ってよ!私が球技苦手なの知ってるでしょ?」

「え、だってお前運動神経良さそうじゃん!」

それは、表向きだけです。
こんがり焼けた肌と短い髪できっとそう思われたんだろう。

それに、バスケとか陸上と違ってチームプレーの世界。
そんなん絶対無理。
責任大きすぎ。