理論と刀と恋の関係。

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「宮瀬…焦ってる、な…」



新八くんがぼそっと呟き、



「なあ総司、初心者相手に中村くんはちょっとやり過ぎなんじゃない?」



平助が僕の方を見上げて言った。



「うん、そうかもね…」



僕はそれに適当に返す。



(だってこれは、僕も “本気” なんだから…)



…そう、これはただの腕試しじゃない。



僕にとってだってそうだし、彼女にとってもね。



だからこそ、彼女は今日のために鍛錬を重ねてきたし、僕も考えに考え抜いて人選をした。



…ねえ、遥花さん。



僕は、知ってたよ。



君が朝早く起きて素振りをしていたことも、午前中は道場に篭り、食い入るように指南役を見つめていたことも。



…毎晩握る君の手が、どんどんマメだらけになってることだって。



だから分かったんだ。



君が幹部の技を真似しようとしてることも、誰のどの技を習得したのかも。



頭脳派の中村くんを選んだのは、何も君より中村くんの方が読みが深いと思ったからじゃない。



_______僕が与えた情報を、誰よりも上手く活用できると思ったからなんだ。