「人の体温の方が…良くなるかも…」 そう言って、肘をさするユイの手ではなく、ユイの顔を見つめるリュウ。 「ユイ…俺、いつからだろう…?」 「えっ…?なにが?」 「いや…悪い、ちゃんと話さなきゃいけない人がいるっ」 「…うん?」 それって…サクラちゃんのこと? そしてリュウは立ち上がり、ユイに手を振ると道の方へ歩いて行った。 残されたユイは、一人海風に吹かれる。 「…ホントにどうしたんだろ?」 サクラちゃんと、何かあったのかな? 私…また二人の邪魔しちゃった…? ねぇ…リュウ…。