あの日から、リュウは考え込むことが多くなった。 バイト終わり、暗い海の浜辺に一人座るリュウ。 すると後ろから砂を踏む足音がする。 「……リュウ?」 「…ユイ…」 ユイがリュウのそばに立つ。 「どうしたの?ノブくんは帰ったよ?」 「あぁ、俺がまだ帰らないって言ったんだ」 「どうして…?」 ユイはそう言ってリュウの隣にしゃがみ込む。 「ふっ…前もこんなことあったな?」 「あー…うん、リュウの肘の話聞いた時だね?」 「…そっか」 そう言うとリュウは右肘をさする。