パパの状態はどうなのだろう。
パパは今どこにいるんだろう。
パパが運ばれてきた病院は、偶然にもママがずっと病気で治療を受けていたのと同じ病院だった。
そのことが私を不安にさせていた。
長い間ここで治療をして、最後には私たちの元を去っていってしまったママ。
教室を出るとき、千切れてしまった星のキーホルダー。
パパが……
パパも、いなくなってしまったらどうしよう。
春陽が抱くのと同じ不安が、私の胸をも襲い苦しくなる。
少しでも気を緩めると春陽につられて泣き出してしまいそうで、ぎゅっと強く奥歯を噛み締める。
そうして真っ直ぐに続く病院の白い廊下の先を睨むように凝視していると、さっきまで春陽を支えていた女の人がゆっくりと私たちに近づいてきた。
「月島さんの上の娘さん?」
小首を傾げながら私に尋ねる彼女の声は、透明感がありとても綺麗だった。
無言で首だけを縦に振ると、彼女が眉尻をさげて気の毒そうに私たちを見つめた。



