そろそろ帰ってくれるんだろうか。
「奏葉ちゃん……」
そう思ってほっとしたとき、あの女がまた私の名前を呼んだ。
まだ何かあるのか……
本気でうんざりしかけたとき、私の目の前で何かがキラリと輝いた。
よく見るとそれは銀の星のキーホルダーで、壊れてしまったチェーンの留め金がなぜか元に戻っている。
その鎖状のチェーンの上のほうをつまんでいるのは、細くて綺麗なあの女の指だった。
どうして……?
慌てて布団を跳ね除けて振り返ると、突然の私の行動に驚いたらしいあの女がびくりと肩を震わせて目を見開いていた。
「どうしてあなたがママの星を持ってるの?」
飛び上がるように起き上がると、彼女の手から星のキーホルダーをひったくるように奪い取る。
彼女はそんな私から飛び退くように少し後ろに下がると、申し訳なさそうに眉根を寄せた。
「ごめんなさいね。余計なことかと思ったんだけど、ここに来る前に手芸屋によって代わりになるキーホルダーのチェーンを探して来たの。奏葉ちゃんが向こうを向いている間に付け替えたんだけど、ダメだったかな……?」



