手のひらにのせた星のキーホルダーを見つめて思う。
どれだけ傷ついてボロボロになっていたとしても、春陽の星のキーホルダーと替えてしまったら意味がない。
たとえどんな見た目になったとしても、私のママへの想いが詰まっているのはたったひとつ。
この星のキーホルダーだけだから。
私は手元に戻ってきたママの星をぎゅっと握り締めると春陽を見上げた。
「あいつに伝えといてくれる?『ありがとう』って」
すっと目を細めると、春陽が笑って頷く。
「伝えとく」
春陽のその言葉を聞きながら、いつか真宏に連れて行かれた遊園地で観覧車に乗ったときのことを思い出す。
あのときも、なくなったママの星を見つけ出してくれたのは真宏だった。
観覧車の中、私に星のキーホルダーを渡してくれたときの真宏の笑顔がふっと脳裏に蘇る。
見つけてくれたお礼を言うと、戸惑ったみたいに照れ笑いして一瞬目を伏せた真宏。
それと同時に、事故に遭う直前に真宏から受けた告白を思い出して、胸の奥がキュンと痛んだ。



