あの女のことを「おかあさん」と慕っている春陽。
そうしながらも、春陽はママを忘れていたわけじゃなく、彼女の心の中にちゃんとママは居たんだ。
そう思うと嬉しさに胸が熱くなって涙がこぼれそうだった。
ママ、よかった……
ママの笑顔を心に思い浮かべながら、春陽の星のキーホルダーを彼女の手にそっと戻して握らせる。
「お姉ちゃん……」
私はキーホルダーを返されて戸惑っている春陽に微笑みかけると、私の星のキーホルダーが握られているほうの彼女の手をそっと開いた。
「それは春陽のものだから、これからも春陽が大切に持っていて。私のママの星はやっぱりこっちだから」
そう言うと、形が変わってボロボロになってしまった星のキーホルダーをつかむ。
真宏が探し出してきてくれたというそれは、変形してボロボロになっても尚、完全には輝きを失っていなかった。



