春陽の手のひらで輝くまだ綺麗な星のキーホルダーをぽかんと見つめていると、彼女が恥ずかしそうにうつむいた。
「あのね、お姉ちゃん。これ、あたしのママの星……」
春陽がぽつりとそうつぶやいた瞬間、胸が震えた。
「春陽……?」
「お姉ちゃんみたいに毎日肌身離さず身につけてたわけじゃなくて、宝石箱の中にずっと入れてときどき出して見てたの。お姉ちゃんのママの星は壊れちゃったから、あたしのと取り替えない?あたしのだったらチェーンの留め金壊れてないし、またスマホに付けられるよ」
春陽はそう言うと、彼女の星のキーホルダーを私の手のひらに載せた。
私の手の上で光る、もうひとつのママの星。
その輝きを見つめる目頭がジンと熱くなる。
ママが亡くなってから、春陽が手にしているところを一度も見たことがなかった星のキーホルダー。
だけど、春陽の手元にもこの星はまだちゃんとあったんだ。



