「私も、春陽に嫌な思いいっぱいさせてきたから。ごめんね……」
つぶやくと、今度は春陽が小さく首を横に振った。
謝罪の言葉を口にしあった私たちは、互いに少し視線を逸らして黙り込む。
しばらくの沈黙の後に、春陽が何か思い出したようにデニムのポケットに手を入れた。
「そうだ、お姉ちゃん。これ、まぁ君が……」
春陽がポケットから取り出したものを手のひらにのせて私に差し出す。
彼女の手の上で鈍く光るのは、私の記憶にあるものとは少し違う星のキーホルダーだった。
星のモチーフは真ん中がくぼむように潰れて変形していたし、鎖状のチェーンは留め金が壊れて外れていた。
春陽の手のひらにのせられた星のキーホルダーを見つめていると、彼女が困ったように眉を寄せた。
「これ、まぁ君から預かってきたの。事故のとき、お姉ちゃんの鞄の中身が散らばって、スマホからこのキーホルダーが取れちゃったみたいで……すぐにはそれに気づかなかったんだけど、あとでお姉ちゃんの荷物を確認したときにキーホルダーがなくなってることに気づいてね。まぁ君が、事故の現場付近を探し回って昨日見つけてきてくれたんだよ」



