永遠の星



下駄箱で靴を地面に落としたとき、べちゃりと湿った嫌な音がした。

眉をしかめてしゃがみ込むと、そこに置かれた靴の中に手を入れる。

見た目で靴がびしょ濡れになっているのがわかったが、靴の中はそれ以上に湿ってびしょびしょだった。


下駄箱の窓から外に視線を向ける。

夕暮れになり外が暗くなり始めているが、今日は朝からずっと天気が良かったはずだ。

この靴は、高い確率で誰かに意図的に水の中に浸されたに違いない。


私は深いため息をついた。

上履きで帰るわけにも行かないので、仕方なくびしょ濡れになった靴に足を通す。

生ぬるい、嫌な感じが靴下を通して素足に伝わった。

顔をしかめて歩き出す。

足の裏が地面を踏みしめるたびに、靴の中がぐちょぐちょと嫌な音をたてて鳴った。