きらいだったはずなのに!


 だけど、ハンバーグを食べられるからなのか、不機嫌そうだったミヤコちゃんの表情はすぐにいつも通りに戻った。


 あたしが言うのもなんだけど、単純だなって思う。


「で、相変わらずカテキョのなんとかさんとはよろしくやってるの?」


 お水に口をつけると、いきなりそうたずねてきたミヤコちゃん。


 店内は男の人たちの声で賑わっていてうるさい感じだけど、よく通る女の子っぽいアルトな声は、あたしの耳まできちんと届いた。


 それと、なんでこの子は誤解されそうな言い方をするのかな。


 あたしがなにか食べようとしたり飲もうとしたりするタイミングで言ってくるのは、狙ってるのかそれとも違うのか。


 うーん、なぞだ。


 小さく息を吐き出して、ひとつ呼吸を置いてからミヤコちゃんをじっと見つめ、口を開く。


「だからあ、前にも言ったけど。普通に勉強教えてもらってるだけだよ?」


 あたしが本当のことを言っても、ミヤコちゃんは疑いの目をあたしに向ける。


 じとーっとした目で、口をひん曲げて。


 なんでそんな顔で見てくるわけ?


 全く理解できないんだけど。