きらいだったはずなのに!


 目的のお店に着くと、お昼時だからか中はなかなかの込み具合。


 さいわいふたり用の席がひとつ空いていたみたいで、すぐに案内してもらえた。


 店員さんに促された場所へと歩きながらぐるりとあたりを見渡すと、同じ学校の生徒も何人かいるみたいだった。


 主に、男子生徒だけど。


 見渡す限り男。


 そんな中にあたしたちふたり、ぽつんとアウェー状態。


 これはちょっと気まずい。


 女の子が来るのが珍しいのか、席に向かう間にじろじろと見られまくって、なんだかいやな気分になった。


 でも、そんな居心地の悪さもすぐに消えてなくなった。


 だって、ミヤコちゃんの表情がいつもよりも生き生きとして見えたから。


 本当に喜んでるんだなあなんて思ったら、あたしまで楽しくて嬉しい気分になっちゃった。


 ちなみに、私が注文したのは大根おろしの和風ハンバーグ単品で、ミヤコちゃんは目玉焼きととろけるチーズが付いたデミグラスソースハンバーグのご飯とスープセット。


 店員さんに頼んだとき、かなりびっくりされたんだよね。


 ほら、このお店って量が多いことでも有名らしいから。


 周りの男の子が食べているハンバーグをちらりと見てみれば、かなり大きいサイズ。


 こんなチビのあたしとスレンダーなミヤコちゃんがこれだけの量を食べられるなんて誰だって思わないだろうし、驚くのは当たり前かもしれない。


 男の店員さんに「こいつら、こんなに食えるのかよ」みたいな目で見られたけど、そこでミヤコちゃんの鋭い睨みが炸裂した。


 店員さん、ちょっと青ざめてたし。


 恐るべし、ミヤコちゃん。