きらいだったはずなのに!


 今はまだ十三時を少し過ぎた頃。


 時間はたっぷりあるから、どこかでお昼ご飯を済ませてからからクレープを食べに行くことになった。


 それにしても、ミヤコちゃんと外でご飯食べるのって何気に初かも。


 なんだか新鮮な気分だ。


 楽しくて、ついつい笑っちゃう。


「ミヤコちゃん、どこで食べる? 何食べたい?」


 わくわくしながら聞けば、「どこでも」と冷たく返された。


 だけど、隣りに並んで歩くミヤコちゃんの横顔は少しだけピンク色で、口元も僅かに上がってる。


 やっぱりツンデレだよね。


「じゃあさ、この前ミヤコちゃんが言ってた、ハンバーグがおいしいってファミレス。そこに行こうか」


「別に、いいけど」


「ふふっ! じゃあ、行こう~」


 目的地に向けて、歩き出す。


 ミヤコちゃんって、実は痩せの大食い。


 今から行くお店はボリュームもたっぷりみたいだから、ミヤコちゃんもお腹一杯食べられる。


「……ありがと」


 横からそんな声が聞こえて彼女の方を見てみれば、口をとがらせてさっきよりも赤く頬を染めていた。