きらいだったはずなのに!


 これは、ほんとの本気で絶望だ。


 せっかくあたしにしては良い点数とったから、桐島さんにも褒めてもらえると思ったのに。


 でも、これって今までのツケみたいなものだから、ここで清算しておくに限るよね?


 うん、そう思ったら少しはやる気が出てきたような気がするかも。


 そう思って改めてプリントに目を向けたけど。


「いや、これはさすがに多いでしょ」


 夏休みに終わらせるにはかなり多すぎるプリントを見て、大きくため息をつかざるを得なかった。


 肩を落とすあたしにミヤコちゃんはフッと笑って、「まあ、一応頑張ったことだし。今日はクレープ、おごってあげるけど?」なんて、そんな優しい言葉を投げかけた。


 あたしの涙腺はうるうるだ。


 だって、いつもはバカとか言ってくるミヤコちゃんが、あたしが頑張ったこと認めてくれたんだよ?


 毒舌で滅多に褒めてくれないこのミヤコちゃんが、おまけにクレープもおごってくれるって!


「ミヤコちゃん、大好きぃ~っ!」


 思いっきり抱き着くと、ミヤコちゃんは嫌そうにしながらもあたしの背中をポンポンしてくれた。


「さっき失礼なこと頭の中で考えてたのは、今回は大目に見てあげるわ」


「えへへ、ばれてた」


 彼女の腰に巻きつけていた腕をほどいて、プリントを鞄に詰め、いざクレープを食べにミヤコちゃんと学校を出た。