きらいだったはずなのに!


 そんなことを考えていると待ち時間はあっという間で、次はもうあたしたちの番だ。


「いらっしゃい! あら、茉菜ちゃんに都ちゃんじゃないの。今日はなににする?」


 実はここのお店のおばちゃんには、もう顔を覚えられている。


 何度も来てるからね。


 おばちゃんが言うには、あたしとミヤコちゃんが一番のリピーターらしい。


 にこにこ笑顔のおばちゃんに、あたしとミヤコちゃんも笑い返した。


「あたしがカスタード生ダブルのストロベリーチーズケーキで、ミヤコちゃんがツナサラダ!」


「はいよ~! ちょっと待ってね、すぐに作るから」


「はーいっ」


 ひとりでお店を切り盛りしてるだけあって、手際よくクレープの薄い生地を器用に焼いていく。


 それを見るのが、結構好き。


「ふふ、今日は学校でなにか面白いことはあった?」


 じっとおばちゃんの手元を見つめていると、そんな声がかかった。


 相変わらず手は動いているけど、目線はあたしたちに向けられている。


 うーん、おばちゃんの手際の良さには完敗だ。