きらいだったはずなのに!


「テストのこと。茉菜、入学してから初めて平均以上だったじゃない」


 興味なさそうな言い方をしながらも、ちらちらあたしの様子を見ながらミヤコちゃんが言ったのその一言に、自分でもびっくりするくらい素早く反応した。


「そうっ、そうなんだよ~! 初の快挙!」


 みなさん、驚くことなかれ。


 なんとあたし、高校入学してから初めてテストで平均以上とりました!


 あたしの学校はレベルが高いゆえに、ほぼ毎週小テスト、月に一度授業の確認テストが行われる。


 今回はその小テストで、初めて平均以上とれたんだ!


 五十点満点中の三十九点。


 平均は三十八点とかで、めっちゃギリギリだけど。


 でも、小テストでさえも今までほとんど二十点もとったことなかったから、これはすごい進歩。


 ……いや、小テストでさえも点数とれないことは今は置いといて、なにが言いたいかというと。


「桐島さんマジ神! すごい、さすが! ていうか、あたしも天才か!」


「あーはいはい。おめでと」


「ミヤコちゃん冷たい!」


 けど、嬉しいものは嬉しい!


 テストを返された瞬間は自分の答案なのに信じられなくて実感わかなくて。


 先生にも『お前が平均以上なんてありえない』みたいな顔で見られたから、これは夢なんじゃないかって思ってたんだけど。


 ミヤコちゃんから一応だけどお祝いされて、やっと安心。