きらいだったはずなのに!


 だけど、いくら待っても彼女は続きを話そうとしない。


 あたしからなにか言えばいいんだろうけど、それはなんだかなあ。


 そう思って、さっき食べようとした卵焼きを口に運ぼうとする。


「茉菜、なんでそんな普通なの。もっと喜ぶとかないの?」


 ……ミヤコちゃん、あたしが食べようとしたときに話しかけるのやめようか。


 阻止二回目だよ。


 しょうがないからまたお弁当箱の中に黄色い卵焼きを戻して、ミヤコちゃんの方を向いた。


「喜ぶって、なんのことかな~?」


 なんて、白々しい態度で言ってみる。


 ミヤコちゃんがなにを言いたいのかわかってはいるんだけど。


 今のあたし、落ち着いてるように見えるかもしれないけど、内心では小躍りしたいくらいの気分なんだから。


 だけどね、実際自分でも現実味がないっていうか、信じられないっていうか。


 にやにやしちゃうわけだけど、実感わかないんだよね。


 っていうのは……。