きらいだったはずなのに!


 ミヤコちゃんは、今日悠斗に告白するらしい。


 悠斗が好きだと打ち明けてくれたあの日から、ミヤコちゃんはミヤコちゃんで自分の恋を大事に温めてきた。


 うまくいってほしいと思う。本当に。


「茉菜、そろそろ行った方がいいんじゃない? 桐島さん、待ちくたびれているかもよ」


「わかってるけど……。でも、ミヤコちゃんと離れるのつらいよー!」


 そう言いながら抱き着くと、ミヤコちゃんは優しく抱きしめ返してくれた。


 ミヤコちゃんは地元を出て関東の大学に行ってしまうから、次に会えるのはきっと夏季休暇の時になると思う。


 高校生活丸三年を一緒に過ごした親友だから、本当に離れがたい。


「どうせすぐ会えるわよ。私も会いに来るし、茉菜ももちろん会いに来なさいよ」


「そんなの当たり前じゃんー!」


 珍しく涙ぐんでいるミヤコちゃんを見て、あたしはもう大号泣だ。