きらいだったはずなのに!


 受験の日はあっという間にやってきて、あたしはもう一度荷物を確認しながら、休みだった桐島さんに送り出された。


 桐島さんいわくご利益のある彼の腕時計も持って、会場へと向かう。


 今度こそ、絶対受かるんだ……!


 受験二回目ということもあって、前回より緊張せずに問題を解くことができて手ごたえは正直あった。


 合否はウェブ上で二週間後に発表されるから、それまで緊張の毎日が続く。


 ……けれど、今回は自信があるんだ。


 それもこれも、きっと桐島さんのおかげだ。





 ついに合格発表の日が来て、その時間まであとわずか五分。


 あたしは汗ばむ手でスマホを握ったまま、お母さんと一緒に血眼で時計の数字が変わるのを凝視していた。


 桐島さんはお仕事中だから、結果が分かり次第メッセージを入れることになっている。