あたしの言葉に桐島さんはなぜか安心したように笑って、あたしの頭を撫でた。 「……まあ、おまえがそんな感じなら安心だわ」 「よくわからないけど、よかったですね? ていうか、お触り厳禁なんじゃなかったんですか」 「これは許容範囲内だろ?」 そう言ってまた笑うから、あたしもつられて笑っちゃった。 いろいろ話をしていたら時間はあっという間で、残りの三十分は勉強せずに終わってしまった。 こればかりはお母さんに叱られるかもしれないけど、娘の一世一代の告白なんだから許してほしいなと心の中で思った。