きらいだったはずなのに!


「ほんとにいいんですか? 教師と生徒なのに? 年の差六個もあるのに?」


 素直に喜んでおけばいいのに、思わずそんなことを口走ってしまう。


 それで桐島さんからやっぱやめたなんて言われたら、取り返しがつかないのに。


「おまえから告ってきておいて、そういうこと言う?」


 案の定桐島さんは呆れたように言いながら、だけどその顔はやっぱり優しくて、信じたいけど信じられないのが本音だった。


「いや、すみません……。だって、信じられなくて。あたしを弄んでるとかじゃないですよね?」


「おまえそれ、けっこう失礼な発言だってわかってて言ってる?」


「っていうことは、本当にあたしたち付き合うってことでいいんですか……!?」


 思わずテーブルから身を乗り出して桐島さんに詰め寄ると、桐島さんは少しだけむっとした表情になる。