きらいだったはずなのに!


「……これからあたしが言うこと、驚かないで聞いてもらえますか?」


「うん」


 桐島さんが頷くのを見てから、あたしは今世紀最大の勇気を振り絞る。


 なんの脈絡もないけれど、言うならいましかない。


「桐島さんのこと、好きになっちゃったんです。……あたしと付き合ってくれませんか?」


 なんて返事が来るのか怖くて、ぎゅっと目をつぶったまま下を向いて、桐島さんからの言葉を待っていた。


 だけど、一向に返事をもらえる気配がない。


 ……そりゃあ、だめだよなあ。


 教師と生徒だし。年の差いくつだよって思うし。


 それに桐島さんには、もっと美人で綺麗な人がお似合いだよね。