告白するって息巻いていたものの、タイミングというものがある。


 この空気の中、いったいどうやって告白すればいいというのだろう。


 最近ではミヤコちゃんやさらにはお母さんまでにも「まだ告白しないの?」なんて言われる始末だ。


 そりゃあ、あたしだってできるものならそうしたい。


 けど、やっぱり告白ってその場の雰囲気とか、勢いとか、そういうのが大事じゃん。


 そう言ったら、「タイミングなんて自分で作りなさいよ」とまたしてもふたりに同じことを言われてしまった。


 毎回毎回どうやって切り出そうって考えてはみる。


 だけど、いざ話そうとすると桐島さんの電話が鳴ったり、タイムオーバーになったりでタイミングがずっと合わずにいた。


 恋はタイミングって言うけれど、ここまでタイミングが合わないっていうことは、あたしと桐島さんはそういうことなのかもと落ち込んだりもする。