きらいだったはずなのに!


「誰から滑る?」


 スライダーのてっぺんまで来ると、意外と高くて尻込みしてしまう。


 悠斗の言葉に怖いもの知らずのミヤコちゃんが先陣を切って、あっという間に滑っていった。


 悠斗も早く滑りたくてしょうがなかったのか、うずうずしていたから先に行ってもらった。


 残ったのは、あたしと桐島さん。


「なに、もしかしてちょっと怖くなっちゃった?」


 ふたりがいなくなったのをいいことに、いつもの意地悪二割増しで言ってくる。


 でも本当に怖いから、背の高い桐島さんを下から無言で睨んだ。


「……じゃあ、俺の後ろにくっついて一緒に滑る?」


 首の後ろに手を当てて、珍しく照れているみたいな仕草をする桐島さん。


 それって、結構密着するよね?


 ……いいのかな、甘えちゃっても。