きらいだったはずなのに!



 流れるプールで流されながらいっぱいお喋りしたり、無料で貸し出しされているゴムボートに乗って遊んだり、水中バレーなんかをしていたら、意外と時間はあっという間に過ぎていく。


 人が少ないから周りをそこまで気にすることなくいられるのは気楽で、だからこそあたしが悠斗を避けているのは本人には明白に伝わっていると思う。


 空気を悪くしたいわけじゃないから悠斗に話題を振られたら当たり障りなく話すけど、桐島さんに対しての態度とは明らかに違うから気付かないわけがない。


 悠斗があたしを見る目が寂しげなことには気付いてる。


 あたしって性格悪いよね。


「明日から学校だし、最後にスライダー行って帰らない?」


「うん、賛成! あんまり遅くなっても疲れちゃうしねっ」


 ちらちらと時間を気にしていた様子のミヤコちゃんの声に同意して、今日はじめてのスライダーへと向かう。


 ほかの学生グループが長い間滑りまくってたから、邪魔しないようにと別の遊びをしていたんだ。


 スライダーに行かずに今日を終われるわけがないので、空いた隙にさっさと移動する。