きらいだったはずなのに!


「桐島さんが言ってた通り、ここってめちゃくちゃ穴場だよね~」


「そうね」


 駅から十五分ほど歩けば着くこの施設は、アクセスがいい海の方に人が流れるのか人がまばらだった。


 スライダーもあって比較的広く綺麗な場所で、いままで知らなかったのが損に思える。


 所々に南国っぽい植物の造花が飾られたりしていて、場所さえ選べば映える写真も撮れそうだ。


 あたしたち以外にはほかに二組の学生グループっぽい人たちと、子連れの家族が一組いるだけだった。


 冬場はスケートリンクにもなるみたいで、その時期は人気で満員らしいと桐島さんが言っていた。


「茉菜、やっぱりその水着似合うわね」


「えへへ、ありがとー! ミヤコちゃんも似合ってるよー!」


 ミヤコちゃんの言葉に嬉しくなって、くるっと回ってみる。


 あたしが選んだ水着はコバルトブルーのホルタータイプのシンプルな水着だ。


 店員さんに聞いたら、小さい胸を隠すにはこれがいいって教えてもらったんだ。


 本当はピンクが良かったけど、桐島さんの隣りにいてもマシなように大人っぽい青系のやつを選んでみた。