きらいだったはずなのに!


 せっかく勇気を出して話しかけたのに、遮られて戦意が喪失しかける。


 というかミヤコちゃん、悠斗にも桐島さんがいるってこと伝えてないっぽいな。


 ……まあ、もういいか。


 あたしはあたしで今日を全力で楽しもう。


 この日の為に頑張ったんだから。


 そしてあわよくばだけど、桐島さんにもっと近づけたらいいなあなんて、そんなふうに思うんだ。





 ガラス張りの天井が太陽の光を取り込んで、プールの水面を照らしていた。


 ちゃぷんと跳ねる水しぶきがきらきら光って、踊っているみたいだ。


 施設に着いたあと、着替えるためにと一旦更衣室前で桐島さんたちと別れたんだけど、先に着替え終わったミヤコちゃんと一緒にふたりを待っている間、プールサイドを少しだけ歩いて見学していた。


 あたしたちは服の下に水着を着てきたから、男子たちの方が着替えるのに時間がかかっているみたい。


 相場逆じゃない?って思うけど。