せっかく勇気を出して話しかけたのに、遮られて戦意が喪失しかける。
というかミヤコちゃん、悠斗にも桐島さんがいるってこと伝えてないっぽいな。
……まあ、もういいか。
あたしはあたしで今日を全力で楽しもう。
この日の為に頑張ったんだから。
そしてあわよくばだけど、桐島さんにもっと近づけたらいいなあなんて、そんなふうに思うんだ。
◇
ガラス張りの天井が太陽の光を取り込んで、プールの水面を照らしていた。
ちゃぷんと跳ねる水しぶきがきらきら光って、踊っているみたいだ。
施設に着いたあと、着替えるためにと一旦更衣室前で桐島さんたちと別れたんだけど、先に着替え終わったミヤコちゃんと一緒にふたりを待っている間、プールサイドを少しだけ歩いて見学していた。
あたしたちは服の下に水着を着てきたから、男子たちの方が着替えるのに時間がかかっているみたい。
相場逆じゃない?って思うけど。



