別に記憶を失ったわけではない。


小さい頃の記憶は思い出せる。

でも何故かそれだけ思い出せない。


「おや…。大丈夫かい」

「誰!?」


そこには……難しいから簡単に言うと死神みたいな格好をしている少年(?)がいた。

顔はフードらしきもので見えないけど、そこからうっすら見えてる髪の毛は紫色だ。


「僕はチェシャ猫だよ。忘れたのかい?」