「行ってくる…」

よろよろと立ち上がるアタシ。


「え、本気で?
てか、今から!?」


「何がー?
タバコ買ってくる…」


「あぁ…ね…

気をつけなよ」




すぐ近くの自販機で、セッターを買おうとすると…


「はァ?フざけんなよ…

売り切れんなし…」



ふと…

パーラメントが目に入った。




ピッ…

カタンッ



思わずそれを買って…


口にくわえる。




たまにナオにもらった、

懐かしいフィルターの感触に…




切なさの雫が頬を伝った…




少しの間、そーやってうずくまってると…


「帰るよ。

風邪ひくから」

マユキが心配して、迎えに来てくれた。



マジ、大好きだ。


めんどくさそーにあしらっても…

いつも、心配してくれてる。