夜メシを食い終わって、ビールを飲み始めるマユキ。


「アタシも飲もっかな…」

今日は、なんか飲みたい気分だ。


「え…、飲む気?」

引き気味のマユキ。


「ヤなのか?」

「…

別に。飲めば?」



マユキは酔った時の介抱係りだ。

だから、酔ったアタシのデレキャラがめんどくせんだと思う。





「マユ〜、大好き!

マユがいつも支えてくれっから、
アタシ頑張れてんだよ」

って、マユキに抱きつく。


「はいはい…

何度も聞いた」

って、アタシを引き離す。


「マユ…

ナオに会いたい…」

そう呟きながら、タバコを取り出す。


あ…れ?

タバコ切れてんし…


「…

だったら、会いに行きなよ…

生きてんだから」


アタシは酔ってたから…

そん時のマユキの、寂しそうな顔に気付けなかった。