「…まーな、
フィルター気に入ったから」

って、未練バレバレか?


「ふーん…

サヤって可愛いよな〜」

しみじみ言うリュウ。



クソ、やっぱバレてんな。

恥ずかしい…



「っし!
終わったゾと…」

書類をまとめてアタシに渡す…


それをバッグに入れながら…

あ、そーだ…
お礼言ってなかった!


「なぁ、リュウ…」

「んー?」


「あの時アタシの事、必死に探してくれて、ありがとな」


リュウは大きな瞳を更に大きくして、アタシを見つめた。




なんだよ?


そう思った瞬間、

スッとリュウの顔がアタシに近づいた!




え…!?

まさか…



キスされる!?と思ったトコで、リュウは止まった。


「あんま心配させんなよ」

そう言って…

いつの間にかアタシの頬に添えられてた手が、ギュ〜っとホッペをつねった。