「生理じゃない…
ただのストライキ」


「なんだよ?
店長とケンカでもしたのか?」


「…

キレイな新人が入ってさ…
アイツ、やたら何度も指導入るから」


慣れてない新人には、
店長やベテランソープ嬢が、プレイ指導をする。


アタシん時は、若菜さんって先輩ソープ嬢が指導してくれた。



「ヤキモチかよ!
意外とかわいーな、マユキ」


「ウザ…」

冷めた目で一言。




店長とマユキは付き合ってる…
もう、けっこー長く。


だから…

マユキん家は店名義なのに、
特別、アタシの居候も認めてもらってる。



つか、当然だけどな。

コンパニオンとボーイの恋愛はご法度って、アタシをクビにしよーとしたくせに…

自分はちゃっかり、手ぇ出してんだもんな。


マユキの話だと、"俺は店長特権"
つってたらしい。


フザケやがって…

まぁ、そんなもんだろーけど。



今となれば、その時レイカ(マユキ)の話をまんま信じた事に納得。