咲陽の笑顔が…


頭から離れなかった…










誠工業で再会した時…



目があった瞬間…

心臓が爆発したかと思った。



咲陽の瞳に捕らわれて、

オレは動けなくなって、



ただ、咲陽を見つめた。



書類を落とした事にも気付かなかったくらいだ…








そして"強制"って言葉を、自分自身への言い訳にして…
飲み会いに参加した。


酒を"飲めない"って断る咲陽を…

「瀬戸さんは飲めないスね」
って、フォローした。


助けたかった、だけじゃない…

咲陽の酔った姿を、
誰にも見せたくなかった。



二次会で…


「わ、何!?
社長と瀬戸さん、見つめあってるし!」

近くに居た、山田さんの声に…


「おぉっ!なんかお似合いだな」

オレと話してた、誠工業の現場監督が反応した。


オレの心も反応して、思わず見ると…


咲陽と視線が絡んだ。


慌てて視線を外したけど…

誠治さんに呼ばれてしまった。