「いらっしゃいませー!」

「あの、送別会のプレゼントなんですけど…」

「はい!では、贈られる方の事と予算を
お伺いします!」



アタシは花屋で働いてた。



あれから2年以上、必死に頑張って…
最近、店長を任される事になった。


花屋は想像以上にハードで…
店長になってからは、更にヤバイ。


毎日グッタリな中…
寝る前に、部屋に飾ってる2つの成人式の写真を見つめる。


そして、ナオとの写真に呟く…

「今日もお疲れ、ナオ…

明日も頑張ろーな」



自分でもイタイな…って思うけど、

その瞬間が幸せなんだ。




ー「オレ、絶対…」ー

最後のナオの言葉。


そして最後に繋いだ手の温もりを辿る…




約束もなければ、保証もない。



だけど、今度こそ信じる。



あの時、同情だと疑わなければ…
そう思っても、しがみついたら…

アタシ達は、離れなかっただろーし…
誰かを傷付けたり、傷付いたりしなかったハズだ。



ー「縁があれば、重なる未来がきっとあるから」ー

母さんの言葉。



うん、信じるよ…




ナオとの未来を信じてる。