バササッバサッ!


持っていた資料を落として…



ナオは、ものすごく驚いた顔で…




アタシを見つめた。







時が止まったみたく…


見つめ合うアタシ達に…



周りの状況を考えてか、

「あ〜ワルい、変な束ね方してたな」

と、セージさんは資料を拾い始めた。


ハッとしたナオも、

「あぁ、すいません…」

と、一緒に拾った。



そして拾い終わると、
視線を落としたまま、横に流して…

「すいません、オレ飲み会は…」

と、気まずそうな顔のナオ。




なんだよ…それ…



そんな顔すんなよ…





アタシの事、迷惑なのか…?








ヤバイ…



泣きそうだ…





「あ、瀬戸さん!
俺の部屋(社長室)から、デスクにある手帳持って来て!」

「え…?

あ…ハイ」




助かった…


つか、助けてくれたのか?



「とにかく 尚、強制参加だかんな!」


社長室に向かいながら、そう聞こえた。