「騙されたよ…

てっきり尚とのケジメだって、信じてた」

悲しみを秘めた強い瞳に、胸が痛む…


「ごめん…


セージの事は…
今までで1番好きだった。

でもナオはゼロ番なんだ…

そーゆー存在って、自分の中から消したくても、絶対消せないんだ…

ごめん…!」


心に刻まれた刺青は…
消すことなんか出来ない。



セージは悲しく笑った…

「ふざけんな…

何が1番だ?
何が0番だ?

調子いー事言って…

お前の心ん中には尚しか居なかっただろーがっ!!」



今は伝わんなくていい。

だけど…

愛されてたって事実が、アタシの心を癒したように…

いつか…

セージの心も癒す日がくればって思う。


「セージの事、本気で好きだったよ!

嘘があっても、あの頃セージに救われたのは事実なんだ。

一緒に過ごした日々は、ほんとに楽しかったし…

タバコだって、セージのおかげでヤメたの…気付いてたか?」